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メッセンジャー
岸朝子 食生活ジャーナリスト
食からアプローチするアンチエイジング
クローズアップ
花粉症の季節を乗り切る、甜茶とシソ

いよいよ春到来!……ですが、同時に花粉まで到来して、大好きな春を憂鬱に過ごしている方も多いのではないでしょうか。現在、日本人の約5人に1人が花粉症といわれており、もはや国民病となった感のある花粉症。スギ花粉が飛来する2月上旬から4月下旬にかけては、街のあちこちでマスク姿の人々が見受けられますよね。
 近年、花粉症の症状を軽減させるとして注目されているのが甜茶やシソ。やっかいな花粉症ですが、甜茶やシソで花粉症の季節を乗り切って、明るい春を迎えたいですね。


そもそも、花粉症とは?

 花粉症は、花粉が体内に入ることによって引き起こされるアレルギー反応です。花粉という抗原が体に侵入すると、その働きを抑えようとして「IgE抗体」と呼ばれる免疫物質が作られます。そして、次に花粉が体内に侵入した時に、鼻の粘膜にある肥満細胞表面の抗体と結合します。それにより、肥満細胞が花粉を体外に排出しようとして、「ヒスタミン」などの科学物質が分泌されます。これが くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすそうです。
 花粉症は戦後に初めて報告された比較的新しい病気です。花粉症増加の原因としては、戦後のスギの大量植林、排気ガスなどによる大気汚染、舗装道路の増加により行き場を失った花粉の飛散、バランスの悪い食生活やストレスなどがあげられます。
 対策としては、主に抗ヒスタミン剤などの抗アレルギー薬を服用することですが、これは初期療法に使われ、即効性には欠けます。症状が強くなった場合は、即効性のある経口ステロイド薬や局部ステロイド薬(点鼻薬など)を使用しますが、これには副作用が伴います。そこで登場するのが、甜茶とシソです。

花粉症の症状を軽減する甜茶とシソ

 中国茶として知られる甜茶は、「舌に甘い」と書く字の通り甘味のあるお茶で、各種アミノ酸やカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルを含みます。甘味成分は「ルブソシド」(甜茶糖)と呼ばれており、少量でも甘味が強くカロリーの少ない、ステビアに似た天然の甘味成分です。
 甜茶にはアカネ科、ユキノシタ科、ブナ科など数種類ありますが、花粉症の症状軽減に有効とされる甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール)は、バラ科キイチゴ属の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」という甜茶にのみ含まれるので、購入の際には注意が必要。この甜茶ポリフェノールには抗アレルギー作用があり、ヒスタミンの分泌を抑制するそうです。抗ヒスタミン剤などでも同様の効果がありますが、甜茶には副作用が見られない分、安心して使えますよね。
 古来から日本でなじみのあるシソも、花粉症軽減効果があると言われています。シソには、アレルギー症状を抑止する抗ヒスタミン成分が含まれており、精油成分のα-リノレン酸にはアレルギー体質を改善する効果があるとされています。
 また、シソ科の植物に含まれるロズマリン酸も、花粉症に効果的とのこと。ロズマリン酸は植物性由来の化学物質で、ポリフェノールの一種です。シソには青ジソと赤ジソがあり、青ジソは抗酸化作用のあるカロテンなどの栄養素を、赤ジソは薬効成分を多く含むといわれていますが、ロズマリン酸は、青ジソより赤ジソの方が含有量が多いようです。
 甜茶やシソのサプリメントは、本来花粉が飛び始める1ヶ月ほど前から飲み始めるのが効果的とされていますが、発症後に飲んでも遅くないそう。外出を控える、マスクやメガネを着用する、うがいや手洗いをする、洗濯物や衣服の花粉をよく落とすなどの対策をした上で、甜茶やシソのサプリメントを使ってみてはいかがでしょう。


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