アンチエイジング　|　女性が長生きする理由...？!　|　モンナージュ

「病は気から」というように、「老化も気から」というお話です。病気・老化と気持について考えてみたいと思います。
既に知られているように、ストレスは神経系に悪影響を及ぼすだけでなく、免疫力を低下させることもわかっています。ストレスの刺激が大脳から副腎に伝わると、コルチゾルという副腎皮質ホルモンが分泌されるのですが、これが厄介な存在で、糖尿病を悪化させたり、血圧を高めたり、動脈硬化を促進させ、免疫機能を低下させる「悪玉ホルモン」なのです。このコルチゾル分泌だけでなく、ストレスはさまざまな物質を分泌させ、その結果免疫力の低下に繋がります。免疫力が下がれば体調も崩しやすくなりますし、ガンも発症しやすくなります。とりわけ高齢になるとストレスに対する抵抗力が弱まるため、大きなダメージに繋がることもあります。
そのためストレス対策が大切。有効なのは、実は「気」を強く持つことなのです。これはあなどれません。薬の効果を調べる試験に使われる「偽薬」、これは薬ではなく単なる粉で、偽薬と本当の薬を飲み比べて効果を測定するのですが、効果がないはずの偽薬であっても「この薬はよく効きますよ」と説明して飲んでもらうと、本当に病気が治ってしまうことがあります。人の「気」が体と密接であることの証です。心を若々しく健康的に保つことは、体の健康にも繋がります。
さて、女性は男性と比べて平均寿命が7歳ほどリードしていますが、その理由は何でしょうか？広域に考えると、こんな特徴が挙げられます。

●若々しく、美しくあるために...「お化粧」
最近は化粧品の中にも抗酸化物質が入っているものも増え、実際にフラバンジェノール入りの化粧品で酸化した脂質が減るというデータもありますが、こういった直接的な原因だけではありません。女性がお化粧をすることで、エストロゲン（女性ホルモン）が増加し、コルチゾルが低下したという研究データがあります。また、心を込めて化粧をすることで「幸せを感じるようになてきた」「人との会話が億劫にならなくなってきた」「意欲が出てきた」などの、心の状態にも大きなプラスとなることがわかってきています。

●異性に対する興味や関心...「ときめき」
女性の異性に対する興味や関心（性欲とは別のもの）は高く、かつてのヨン様ブームで夢中になっている女性達の顔がイキイキとしていたのは記憶に新しいところです。こういった恋愛的なものがもたらす心身の効果はデータに乏しく、医者としては話しがしにくいのですが、恋をすることによってDHEAや女性ホルモンの分泌が活発になると考えられています。「恋をしている人は、いくつになっても若く美しい」という言い方には、それなりの根拠があるのです。

●女性の活力のひとつ...「おしゃべり」
女性の多くは、高齢化しても（というより、年を重ねるごとに）社交的であり、男性と比べると友達も多い傾向にあります。そして、そんな人たちとのおしゃべりにも積極的です。実際には楽しいおしゃべりだけでなく愚痴や悪口、自慢話もあると思いますが、こうやって気持的なガス抜き（ストレス発散）を重ね、女性の活力になっていると思われます。