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メッセンジャー
米井嘉一先生 日本抗加齢医学会理事
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
ダイエットなどで不足しがちなビタミン・ミネラルを、サプリメントで摂取!

アンチエイジング医学では、サプリメントの利用を推奨しています。アメリカでは、健康的な食生活をしている人でも、各種ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、抗酸化剤などをサプリメントから摂取する必要があると言われているのです。それは何故でしょう?

最近の食物は、以前と比べて栄養素の含有量が少なくなってきたと言われているからです。長期にわたる過度の農業生産、化学肥料や農薬の使用、酸性雨などの環境汚染により、土壌のビタミンやミネラルが損なわれているのです。30年前と比べて、トマトやキュウリの味が薄くなってきているように感じることはありませんか?

また、現代人は昔と比べて、排気ガスや電磁波、食品添加物など多くのストレスにさらされて生活しています。そんなストレスを克服していく強い体を作るためにも、より十分なミネラル、ビタミン、抗酸化物質を摂取しておくことが必要です。良心的な生産者のもとで作られた良質な食品を見定め、バランス良く摂取することが大切なのですが、それが無理な場合は、食事で足りない分をサプリメントで補う必要があるのです。

特にダイエットをしている人は、ビタミンやミネラルが偏り、不足しがちになります。ダイエットの基本は、運動と栄養バランスを考えたカロリー制限ですが、ビタミンやミネラルが不足すると、代謝機能が下がってリバウンドの原因にもなりかねません。そこで、これらをサプリメントで補うと、脂肪を上手に落とすことが可能になるのです。オプティマルヘルス(その年齢における最適で最高の健康状態や美しさ)をキープするためには、ダイエットでカロリーを制限していても、たんぱく質の必要量(1日80〜120g)は落とさないように気を付けましょう。

注意しなければならないのは、市販されているサプリメントは品質も成分もバラバラで、中にはラベルに表示してある量に実際の量が満たないものや、低品質な成分や吸水性の悪い成分を含んでいるものもあるということです。一般的には、ビタミンやミネラル系のサプリメントは、値段によって中身も違うと考えて良いと思います。サプリメントの選択にはある程度の知識と慎重さが必要ですので、専門医に相談するのが望ましいでしょう。

30代〜40代の女性の推奨サプリメント
目的別の推奨サプリメントを挙げます。サプリメント選択時の目安にしてみて下さい。

健康維持を心がけたい方
  マルチビタミン、マルチミネラル、抗酸化物質(補酵素Q-10)
骨を強化したい方
  ビタミンD・B・C・K、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン
貧血気味の方
  ビタミンB、葉酸、鉄、カルシウム
インドール3カルビノール、イソフラボン、フコイダン
  インドール3カルビノール、イソフラボン、フコイダン
肌とバストを美しく保ちたい方
  マルチビタミン、補酵素Q-10、イソフラボン、EPA、DHA、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミン
ダイエットが必要な方
  マルチビタミン、マルチミネラル、抗酸化物質(補酵素Q-10)、インドール3カルビノール、イソフラボン、EPA、DHA、アミノ酸

代表的なサプリメント

マルチビタミン……
  ビタミンA・B・C・D・E・K・葉酸などがバランスよく配合された、ビタミン複合体サプリメント。食生活が偏っている方、ストレスが多い方、タバコの煙にさらされオフィス環境が悪い方、ダイエット中でカロリー制限をしている方、糖尿病の方などにおすすめです。
βカロチン……
  体内のフリーラジカルと戦うための抗酸化物質として使われます。必要に応じて体内でビタミンAに変換され、動脈のつまり防止、心臓病のリスク低下などの効果があります。免疫システムの機能を向上させる働きもあります。
ビタミンC……
  抗酸化剤として、フリーラジカルを中和します。皮膚や歯肉の状態を改善したり、紫外線の影響を減らしたりする働きがあります。他のビタミンが体内で劣化するのを防ぎ、免疫力を向上させ、ストレスの影響を減らします。
ビタミンE……
  フリーラジカルと戦うために、体内で抗酸化物質として使われます。細胞膜と組織を守り、健康な循環系を維持するのに役立ちます。免疫システムの機能をアップさせ、神経系の健康と機能を保護して、ほてりのような更年期の症状を改善します。
ビタミンB……
  加齢による多くの健康障害を、ある程度抑えることができます。健康な血液をつくり、特定の病気から体を保護する働きがあります。
マルチミネラル……
  人間の身体に必要な代表的ミネラルとして、カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム・鉄・亜鉛があげられます。中でも、日本人に一番不足しているのがカルシウムと鉄分。骨が弱い、生理量が多い、貧血気味という方は、サプリメントで補うとよいでしょう。

30歳の心と体を保持するために大切な栄養素&物質

抗酸化物質……
  抗加齢医学にとって、抗酸化作用のある食物は重要な栄養素です。フリーラジカルによる遺伝子の損傷、細胞膜や脂質、たんぱく質の酸化を予防する効果があり、その結果、免疫力が向上し、がんの発生率低下につながります。動脈硬化の進行を抑え、脳卒中や心臓病にかかりにくいなどの効果もあります。
補酵素Q-10(コエンザイムQ-10)……
  脂溶性抗酸化物質で、体内のフリーラジカルと戦うために使用されます。細胞のエネルギー生成に不可欠であり、また免疫刺激物質として機能し、抗体反応を高めます。心臓病の予防、血圧と血液の粘性の低下などの作用もあります。
イソフラボン……
  大豆胚芽に豊富に含まれています。女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た作用を持っており、ファイトエストロゲン(植物性女性ホルモン)と呼ばれています。その作用はエストロゲンの1/1,000〜1/10,000程度ですが、低下する女性ホルモンの作用を補い、更年期障害の軽減につながります。また、過剰なホルモンや、その悪玉代謝産物によりリスクが高まる乳がんの抑制にも効果があると考えられます。
インドール3カルビノール(予防的摂取量:400μg)……
  閉経後の女性の乳がん発生リスクを顕著に低下させ、体内の発がん性物質である16αハイドロキシ・エストロゲンの量を低下させる役割があります。
フコイダン……
  モズクやメカブ、コンブの表面にあるヌルヌル成分で、食物繊維の一種です。大腸内での糞便形成と善玉細菌の育成を助け、便秘を防ぎます。腸内異常発酵を防ぐため、有害な物質の産生も少なくなり、ニキビや吹き出物、肌荒れなども改善します。
EPA、DHA(オメガ-3脂肪酸)……
 

抗炎症薬、血管拡張神経薬と考えられており、一生を通じて正常な成長と発達に必要です。高レベルの中性脂肪を低下させ、疲労を軽減します。乾燥肌にも効果的です。免疫機能を高めて、肥満やがんの治療、糖尿病の予防にも役立つ可能性のある成分です。

アミノ酸 ……
 

皮膚の老化予防に最重要な栄養素です。アミノ酸の中でも、美肌アミノ酸と呼ばれるロイシン・イソロイシン・リジン・アルギニンは、特に重要です。30歳女性が1日に必要なたんぱく質量は1日80g。ダイエット中でカロリー制限をしていても、美肌を保つためにもたんぱく質の量は減らさないようにして下さい。

ヒアルロン酸・コラーゲン ……
 

皮膚を構成する成分には、ゴムの束のようなコラーゲン(膠原線維)、バネのような役割を果たすエラスチン(弾性線維)、ゼリー状のヒアルロン酸(保湿因子)、これらの成分を産出し、肌のほころびを修復する線維芽細胞(修復因子)があります。結合組織(間質)のコラーゲン線維が分解されると、皮膚が乾燥してシワが生じます。ヒアルロン酸は真皮の細胞間に多く存在し、1gあたり6,000mlの水分を保持でき、クッションの役割を果たして外からの刺激から肌を守ります。ヒアルロン酸は、加齢とともに減少してしまいます。



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