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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
米井嘉一先生 日本抗加齢医学会理事
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
老化のメカニズム

加齢による皮膚の変化

 美肌の条件とは何でしょう?ピンとしたハリのある肌、潤いのあるみずみずしい肌、シミやくすみのない白い肌・・・・・・そんな肌の持ち主は、素肌でも若々しく見えるものです。逆に、肌がくすんでいたり、シミやシワ・たるみが目立ったりする人は、どんなに入念にメイクをしていても、どこか老けた印象を与えてしまいがち。
 そう、私達の外見を左右する「肌」こそが、加齢によるダメージが一番目立ってしまう場所なのです。肌を健やかに保つことが見た目の年齢を若々しく印象付け、その結果、精神的な満足度を得ることにもつながるのです。若々しい肌を保持するためには、加齢による皮膚の変化の原因を知り、適切なケアをすることが大切でしょう。
 では、加齢による皮膚の変化には、どのようなものがあるのでしょうか。

加齢による皮膚の変化とは?
1. 皮膚の色調変化(シミ、くすみなど)
2. 皮膚の質的変化(シワ、たるみ、乾燥、弾力の低下など)
3. 皮膚組織の増殖性疾患(ほくろ、いぼ、血管腫など)
4. 加齢に伴う脂肪量の変化(肥満、脂肪減少など)
5. 毛量の変化(脱毛や毛が濃くなるなど)

 これら皮膚老化の原因の8割を占めるのが、実は「光老化」なのです。光老化は、地球上の紫外線(A派・B派)の中でも、特にA派を浴びることが要因になって起こると言われています。
 若くて健康な肌には「コラーゲン」と「エラスチン」が規則正しく配列されています。紫外線の刺激によりこれらの配列の構造に傷がつくと、細胞を守るためにメラニン色素が生成されます。本来は、細胞を紫外線から守ってくれる「日傘」のような役割のメラニン色素。しかし、紫外線の刺激が多いと、角質層に色素沈着する割合が高くなり、「シミ」になってしまうのです。加齢と共に修復能力も低下して、シミが増えてしまうという訳です。
 「ビタミンDが体内で作られるので、日光浴をしましょう」と、十数年前は常識のように言われていましたが、「屋外に出る時はUVケアを入念に」が現在の常識です。紫外線の量も以前より増えていることもあり、何よりもまず予防が大切です。もし紫外線をうっかり浴びてしまった場合は、ビタミンCやE、抗酸化成分の入った食事やサプリメントを摂りましょう。

紫外線以外の皮膚老化の原因

 私達のまわりには、紫外線以外にも様々な皮膚老化の原因が存在しています。

1. ストレス
2. 睡眠不足
3. タバコ

 ストレスをためないのはもちろんのこと、夜ぐっすり眠ることも、美肌にとって大切な条件です。夜中の睡眠中に、肌の細胞分裂が一番活発に行われるということは、知っている人も多いはず。夜起きていると、成長ホルモンの分泌が行われず、新しい肌を作り出す機能が低下してしまうのです。
 そして、タバコも美肌の大敵。タバコが肌に悪いのは、血管を収縮して血行が悪くなるからです。また、タール・ニコチンなどの成分が、肌に直接入ってダメージを与えてしまうので要注意です。
 その他に、便秘も気を付けて欲しい皮膚老化原因の一つ。体内に留まった有害物質が皮膚を刺激して、にきびや吹き出物の原因となってしまいます。

皮膚老化の基本的な予防治療

1. 食事療法
2. 運動療法
3. 精神療法

 この3つが予防治療の原則であり、また抗加齢医学においての基本となります。飽食・運動不足・ストレスを退け、バランスの良い食事をよく噛んでゆっくり味わい、適度な運動をするようにしましょう。また、生きることに対して前向きな考え方を持つことも大事なことです。
 これに加えて、サプリメント指導やホルモン補充療法も、必要に応じて検討します。
 美容外科的な皮膚治療や手術も、場合によっては有効かもしれません。シミやシワが取り除かれたことで、明るく前向きになれるのならば、それもいいことでしょう。ただ、大切なのは、治療や手術によって美しくなった肌を、どのように維持していくかということ。ライフスタイルを改めない限り、シミやシワはまた出て来るのです。きれいになったことをきっかけに、自分のライフスタイルを見直していくことこそが、本来のアンチエイジングなのです。

 



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