豆腐の盛田屋さん、どうしてカフェを始めたの？

「美味しい豆腐を作りたい」と思った盛田屋創業者が、水と空気がきれいな宮崎県の山奥「椎葉村」に豆腐工場を作り、水と原料にこだわった豆腐作りを始めたのが「豆腐の盛田屋」のはじまり。最初は豆腐と豆乳だけでしたが、徐々に自然派コスメにまで領域を広げていったそうです。
九州では知名度が高いのに、全国区ではない盛田屋さん。消費期限が早いために通信販売をしている「ゆき肌豆腐」やこだわりの豆乳などを、もっと多くの方に知ってもらうために、東京にカフェを作ったとのことで、麻布十番のにぎやかな商店街にあるおしゃれなカフェでは、豆腐や豆乳を使った色々なメニューが楽しめます。
毎日、大勢の人が来店しているようですが、どんな方が多いのでしょうか？

• 比較的、年配の方が多いでしょうか。もちろん、20〜30代の女性もいらっしゃいますし、まんべんなく幅広い世代の方がいらっしゃいます。
  メタボリック症候群を気にする男性の方も多くいらっしゃいますね。

なんとなく、健康や美容に関心の高い20〜30代の女性が多いのかな？と思っていましたが……健康や美容を求める思いは、性別や年代を問わず普遍的みたい。ただ、いかに体に良くても、美味しくないと続けられませんよね。ソイズカフェのリピーターが多いのは、豆乳を始めとしたメニューが美味しいから、というのが大きいようです。
カフェでは、どんなメニューが人気なのでしょうか。

• やはり、豆乳ベースのドリンクが人気です。黒蜜を入れたものや青汁を入れたものなど、色々種類があるんですよ。スイーツは豆乳やおからを使った、大豆ベースのもの。季節によって品を変えています。リーズナブルなので、おからクッキーを買う方が多いですね。

これが「ゆき肌豆腐」のパッケージ。なんだか懐かしい感じの、手作り感のあるパッケージですね。ちゃんと「国産大豆100％」って書いてあります。

盛田屋さんならではの、こだわりとは

盛田屋さんの特徴は、国産大豆（北海道産など２種類）を100％使用していることと、ミネラルを豊富に含む天然水を使用していること。椎葉村には軟水と硬水、２種類の水が湧き出ており、２種類の大豆と水を企業秘密でブレンドしているそうです。豆腐作りの要である「ニガリ」には、長崎県五島沖産の本ニガリを使用。お椀にすくって汲み出し、パックに入れて冷やしたら、「ゆき肌豆腐」の完成です。
このゆき肌豆腐も、毎日宮崎県から直送しているそうです。消費期限が製造から5日間のため、東京・麻布十番にあるソイズカフェに着いてからは２〜３日しか持たないのだとか。作りたての美味しい豆腐を求めて、高齢者の方もカフェを訪れていました。
モンナージュスタッフも「ゆき肌豆腐」を購入して、早速試食。一口食べての感想は……むむっ、大豆本来の風味が生きている！　豊かなコクとほのかな甘味が絶妙で、生姜醤油、ポン酢、ゴマだれ、何にでも合いそう。プルプルしているのに、口に入れるとホロッと崩れる、口当たりの良さも魅力。これが本来の豆腐なんだなぁと実感しました。

帰宅してパッケージを取ってみると、中には丸いお椀をひっくり返したような形の「ゆき肌豆腐」が入っています。かなりのジャンボサイズ。

• よくスーパーで売られている豆腐に「国産大豆使用」と書かれていますが、これは「国産大豆100％」とは違うことをご存知ですか？　国産大豆が１％でも含まれていれば「国産大豆使用」と表記していいんですよ。輸入大豆とブレンドしているわけですね。「国産大豆100％」と表記されていない場合は、国産大豆を100％使用していないと思っていいでしょう。

「国産大豆使用」と書いてあったら、100％国産大豆で作られていると思いこんでいましたが、現状は違ったのですね。一度「ゆき肌豆腐」を食べてみたら、普段食べている「国産大豆使用」の豆腐との違いが、分かるかもしれませんね。

カフェメニューを、いただきまーす！

　「百聞は一見にしかず」……ではなく「百聞は一食にしかず」？　ゆき肌豆腐と同様、盛田屋さんの豆乳が他の豆乳とどう違うのか、自分の舌で味わってみなければ分からない（という言い訳？？）ということで、さっそくソイズカフェにて試飲してみることにしました。
ソイズカフェは、豆腐を思わせる白い壁や椅子で統一された、とてもスタイリッシュな空間。夏にかけてのこの時期は、さわやかな風が通り抜ける、風通しのいいオープンカフェになっています。

やはり人気なのは、スタンダードな豆乳ドリンクの「シルク」。海外では「Soy milk」を略して「Silk」と呼ぶことから、豆乳ドリンクの名前を「シルク」にしたそうです。今回私たちは、ストレートの「シルク」と、黒糖を混ぜた「ブラックシルクラテ」の２種類をチョイスしてみました。
カフェの名前に「イソフラボン＆コラーゲン」とあるように、魚から摂れる上質なマリンコラーゲンを、飲み物に100円でトッピングすることもできます。マリンコラーゲンは無味無臭なので、何に入れても大丈夫。イソフラボンとコラーゲンがタッグを組めば、アンチエイジングにも効果大ですね。

甘い物も大好きなモンナージュスタッフは、もちろんスイーツも頼んじゃいました！　ショーケースには美味しそうなスイーツが並んでいます。「おからクッキー」や「豆乳プリン」「紫芋のおからタルと」など、色々なスイーツがありましたが、今回は豆乳を入れて作った「チーズケーキ」と、人参、おから、ナッツを入れて作った「にんじんケーキ」を選んでみました。

右がプレーン豆乳の「シルク」豆乳独特のクセや匂いがほとんどなく、甘くて飲みやすい。上質な豆腐をもう少し甘くしたような、ライトな飲み口。左が「ブラックシルクラテ」ライトな豆乳に、コクのある黒糖の甘味が、これまた実によく合う。　最初は豆乳だけ飲み、後から黒糖を混ぜて飲むと、１杯で２度美味しい。

『チーズケーキ』普通のチーズケーキよりも、ややもっちりした食感。口に入れると、ふわっとチーズの香りが漂いますが、チーズ独特の重さはありません。コクはあるのにあっさりしていて、クセがなくて美味しい！　これなら、いくらでも食べられちゃいます。

『にんじんケーキ』こちらは人参、おから、ナッツを使ったケーキ。人参臭さは全くなく、甘すぎない上品なスイーツです。ナッツが香ばしく、ほのかにシナモンのスパイシーな香りが漂います。口の中でほろっと崩れる、素朴な食感がたまりません！

豆乳せっけんがヒットする理由

最初は豆腐と豆乳だけを作っていた盛田屋さん。ある時、豆腐の工場で豆腐を作っていたおばさんのガサガサだった手が、白くてツルツルになっていることに気付いたことが、豆乳せっけんなどの自然派コスメを作るきっかけになったそうです。豆乳には潤いを与えるイソフラボンや、みずみずしい肌に整える大豆レシチン、毛穴の汚れや皮脂を取りのぞくサポニン、若々しい肌に保つビタミンEなど、美肌を作る成分が豊富に含まれているとのこと。飲むだけでなく、コスメにも持ってこいなんですね。

化粧水、ハンドクリームなどなど、数々ある盛田屋さんのコスメ商品の中でも、１番の大ヒット商品なのが「豆乳せっけん自然生活」。盛田屋さんご自慢の、国産大豆100％使用の豆乳で作られています。他の成分も100％天然由来で、泡立ちをよくする発砲成分や合成界面活性剤、香料や着色料を一切使用していないため、赤ちゃんから安心して使えるそうです。豆乳の成分を壊してしまう「機械練り」は行わず、昔ながらの「枠練り製法」で60日間自然乾燥させ、手間暇かけてじっくり作った逸品。せっけんの泡はきめ細かくてもちっとしており、30分経っても消えないらしい！　泡立てた後のきめや手触りが、他のせっけんとは全然違うそうです。
洗顔は、美肌になるための「基本のき」。さっそくモンナージュスタッフも購入して、その感触を確かめてみました。

使ってみてびっくり、他の市販せっけんと全然違います！　ネットでよく泡立てて、泡で顔を包み込むようにして洗いましたが、泡切れがとってもいい。洗い終わった後、お肌が「キュッ、キュッ」と音がしそうなほど、肌がみずみずしくふっくらしてました。洗顔後に化粧水を付けると、すーっと肌に吸い込まれるようになじむのが、これまた気持ちいい。ほんの数日間使っただけなのに、心なしか肌のくすみが消えたように思えてならないし、、肌のきめも整ったように思います。化粧のりももちろんいい。洗顔だけでこんなふうに肌に変化が感じられるなら、このせっけんに恋してしまいそうです...。

豆乳せっけんには、緑色の「十薬（どくだみ）せっけん自然生活」や赤い色の「赤大豆豆乳せっけん少女時代」もありました。どくだみには殺菌効果があるため、ニキビで悩む若い女性が多く使っているそう。赤大豆には抗酸化成分が多く含まれるため、シミやシワを防ぎたい中高年の女性に人気があるんだとか。こちらも天然素材で、無香料・無着色です。
他にも、「豆乳ローション自然生活」や「豆乳くりぃむ自然生活」など、自然派コスメのラインナップも。「豆乳ハンドクリーム　めちゃも手」や「豆乳よーぐるとぱっく　玉の輿」など、ネーミングも楽しい！　３種類のせっけんと豆乳ローション、豆乳くりぃむのコスメ基本５点セットも、よく売れているとのこと。ちょっとお高めですが、ナノローション「花・ときめきの今」とナノくりぃむ「星に願いを」も、効果感が高くて人気あるらしい。ゆき肌豆腐のような、白いもっちり肌になれるかな？