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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
岸朝子 食生活ジャーナリスト
食からアプローチするアンチエイジング
フード
贈り物で何より大切なのは 「心を贈る」こと

師走に入るとお歳暮のシーズン。ご無沙汰している人の顔を思い浮かべながら、贈る品を選ぶわけですが、さてどんなものを選んだら本当に喜んでいただけるのか悩むところ。あれこれ迷ったときに役立つ、贈り物の極意をお教えしましょう。

贈り物は、品物に託して「心」を贈るもの。心を込めて選んだものならなんであれ、きっと先方に喜んでいただけます。とはいっても、身につけるものや装飾品などはそれぞれ好みがありますから、相手の方のことがよほどわかっていないとむずかしいもの。やはり無難なのは、食べ物や飲み物でしょう。
その際に、まず考えたいのは先方の人数や家族構成。たとえば、少人数のお宅には、個別包装で日持ちするものや、上質のものを少量、反対に育ち盛りのお子さんがいるお宅には、ボリュームのあるものをどんと、また、お年寄りで歯が弱っている方にはやわらかくて食べやすいものを、というように、相手に合わせた品選びをしたいものです。

また、先方の好みや出身地なども選ぶときのポイントです。辛党にはアルコール類、甘党にはお菓子というのは定石ですが、日本酒と酒の肴、ワインとチーズ、和菓子を贈るときには煎茶を、などと、組み合わせて贈るのも気がきいています。相手方のふるさとの懐かしい味をお贈りするのもよいですね。さらに、自分がいただいておいしかったものや、旅先で見つけて感激した名産品を取り寄せて贈ったり、北海道の方に沖縄のものというように先方の土地では手に入りにくいものも喜ばれます。私の友人に、互いに土地の果物を贈りっこしている人たちもいます。こんなふうにしていると、「今年は何を」と考えるのも楽しくなってくるでしょう。

反対にいつも同じ、定番の品というのもひとつの方法ですね。調味料でも珍味でも結構ですが、「暮れになるとあの人から毎年届く」と楽しみに待っていただけるようになれば、それもうれしいこと。もちろんそのためには、本当に喜んでいただけているのか、しっかり見極める必要がありますが。いずれにしても、先方のお好みや、ご家族のこと、出身地などは日ごろから心がけてある程度リサーチしておくことが大切。それが「心を贈る」ことにつながります。

贈るタイミングも大切。最近は、品物を持って先方にうかがうよりも、デパートなどから直接配達してもらうことが多いでしょう。お互いに気が楽、ということならばそれも結構ですが、賞味期限の短いものや保存に気を遣うものを贈るときにはそれなりの配慮を。ご旅行中や外食の重なるときに生ものをお贈りして、せっかくの品物が無駄になってはお互いにがっかりですね。また、品物を送るだけ、というのも味けないものです。カードを添えたり、葉書か手紙で、季節の挨拶やお礼の言葉とともに「こんなものをお贈りしました」とひと言お知らせすれば、より気持ちも伝わります。かくいう私は、こんな仕事をしているくせに筆不精。せめてもと、電話でご挨拶することが多いのですが。

ともあれ、お歳暮に限らず、贈りもので大切なのは「気持ち」。金額の張るものでなくても、特に珍しいものでなくてもよいのです。相手のことを思いやり、心を込めて選びましょう。


抹茶ミルクの作り方
私の父、宮城新昌が石巻の万石浦でかきの垂下式養殖法を確立し、輸出用種がきの生産を始めたのは90年以上前。そのご縁で、11月23日、石巻の「第7回石巻かき祭り」に招待され、今年3度目の宮城県訪問となりました。
 

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