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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
アンチエイジングにつながるいろいろなコト
カルチャー
「体の筋肉を動かすのと同じように瞑想でメンタルパートを感じよう!」
「体の筋肉を動かすのと同じように瞑想でメンタルパートを感じよう!」
2 レクチャー中の大内雅弘先生  
 
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ボディって一体、どこを指すのか?

鍛える、というと何やら汗をかきかき一生懸命に体の筋肉を動かすイメージがありますよね?でも今回は筋肉のお話ではなく、言ってみれば"ココロ"を鍛えるというお話なのです。

ボディを鍛える、というと大抵は体を想像しますが、体自体は骨・筋肉・皮膚など、いろいろな物質で成り立っています。そしてボディの内側には、"メンタル"な部分や、"気"を持つ部分などもあるわけで、ボディといった時にどこまでを指すのか?今回はそんなお話から始めたいと思います。

オリンピック選手やマラソン選手だからといって、すぐに体が反応してすばやく動くわけではなく、日頃の練習、つまりエクササイズは不可欠。選手ではなくてもアンチエイジングな時代は、生活習慣病に気をつけ、歩いたり、食べ過ぎないようにしたり、気をつけることはたくさんありますが・・・・・意外にもココロをカラダのバランスに気をつけている人達はどのくらい?

バランスがくずれかけているのを敏感に感じ取り、何かしなくては?と思っている人もいますね。そうです、もうその人達は気づいている。いくらサクセスストーリー通りにいったとしても、ココロが満たされているか、そうでないかというバランスの部分で人生は大きく変わることを。

ボディといっても肉体だけを指すのではなく、マインドやスピリットといっても精神や脳、心がけだけを指さない。オーラや気などと言われるものも含めたすべてがそう。ココロとカラダのバランスがとれてこそ美しいし、自分の内側に目を向けることは、とてもとても大事なのです。だからこそ今、メンタルな部分が注目されているのでは。

では、どうすればココロとカラダのバランスはとれるのか?体の筋肉を鍛えるのと同じように?メンタルパートや気の部分は、どう訓練しておく必要があるのか・・・その謎を解く鍵がありました。

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それは一冊の本の出会いから

皆さん、瞑想と聞くとどんなことを思い出すでしょうか。ちょっと固苦しいイメージ?難しそう?苦行っぽいかも。私は最初、瞑想というのは頭を空っぽにして、それが無というもので、わずかの間に心が洗われていく・・・・というような漠然としたイメージを持っていました。そして一人でやるモノ、みたいな。

しかしながら、ある一冊の本の出会いから、TAOZENという瞑想エクササイズを知り、初めてだけれどやってみたい!という衝動にかられ、本を夢中になって読んでみました。でも・・・読めば読むほど正直あまりよくわからない(失礼)。これは実際に試してみるべきだと思い、大内先生と出会うことになるのです。

「TAOは道、ZENは禅ですね。」
まるで少年のような瞳をくるくるっとさせながら、何ともさわやかな風が通り過ぎるような空気を醸し出す大内先生。

先生は瞑想・気功・太極拳などを長年教えられ、また心理学を学び身体の構造と心の関係についても造詣を深めるなど、さまざま経験を活かして、ヒーリング・タオ、禅、ヨガの技法や哲学を元に、瞑想・気功・呼吸法を日常生活の中に取り入れることの出来る独自のシステム「TAOZEN」メゾットを開発。国・人種・宗教・文化を超え、世界中でその輪が広まりつつあるといいます。

「体の筋肉を動かすのと同じように瞑想でメンタルパートを感じよう!」
 
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「TAOZEN」の考え方とは?

「TAOZENっていうのは、もちろん、最初のうちはインストラクターがいるほうがいいと思いますけれど、要はカラダを気持ちよく動かしながら、毎日の中で瞑想を習慣化する、だから最初は"なんちゃって瞑想"で構わないんですよね。」

なんだか瞑想のイメージが楽しくなってくるではないか。

「瞑想や禅と聞くと、固苦しいとか、特別なものに感じがちだけれど、エクササイズというと楽しそうでしょ。瞑想エクササイズってどうかと思ったんだけれども、"TAOZEN"をうまく訳せる日本語がなかなか見つからなくてね・・・。」

なるほど。

「じゃあTAOZEN瞑想エクササイズというのは何なのか?というと、自分の中の強さとか美しさは、必要になった時にすぐにその場で出てくるものではないから、やはり少しは練習しておいたほうがいいかなと思うんです。本来の自分の存在をしっかりと持つこと、どんなときでも、何があっても、自分を信じることが出来る、力強くてハッピーな自分作り、とでも言うのかな。自分を信じるの大事でしょ?」

力強くてハッピーな「本来の自分」の存在。考えるだけでワクワクしてくるような気分だ。

「東洋の智慧であるタオ(道)・ゼン(禅)・ヨガのエッセンスをいかに簡単に現代の生活の中に取り入れるのか、がテーマでした。プロセスが難しくては続かないので、いつでも・どこでも・誰にでも気軽に行えるようなものがいいなという思いから生まれたものです。」

生活の中に取り入れるのって、ハードルが高いと難しいですものね。

「自分の中の美しさや強さを再発見し、実生活に息づいてもらえるのが何よりです。本当に大切なのは、楽しく、気軽に、そしておしゃれにやってみること、です。そうして続けることで、強く、やさしく、豊かな自分が育まれるに違いありません。きっと空の色、空気だって変わってきますよ、必ず。」

「体の筋肉を動かすのと同じように瞑想でメンタルパートを感じよう!」
2 BODYとは?について語る  
 
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「TAOZEN」のメゾットとは?

アタマの為の脳トレやカラダの為の運動の経験はあっても髪や歯やカラダは毎日洗っているのに(習慣だからです?)ココロやエネルギーに対してはほとんど何もしていない・・・エネルギーの為のエクササイズは未体験ゾーンなのでは?

大いなる力、命そのものの力とでもいうものをエネルギーと呼んでいます。エネルギーはアタマとココロとカラダに備わっており、それぞれのエネルギーが循環して作用し合っている。場所と時間の存在も超えて影響しあう。だから流れが大事。まずカラダという容れ物の中にココロがあり"心が今ここにある"という感覚に深く気持ち良くひたっていくことから始めます。

TAOZENは凝り固まったエネルギーを解きほぐし、カラダの内側と外側に流れるエネルギーの循環とバランスを整えるエクササイズ。カラダに思いを送り、陥りやすいココロのくせを解放していくのです。

難しくはありません。カラダの動きから瞑想の状態に入る独自のメゾットですから、カラダが覚えることにより無理なく瞑想を習慣化できるのです。

では瞑想をするとすぐに悩みが無くなるのか?といったらそういうことではありません。悩みや病気が客観的に見えてくるというフィーリングです。それに、本来ヒーリングというのは、誰かにしてもらわなければ癒されない、とかどこかに行かなければ癒されないということではないから。

瞑想によって自分を俯瞰してみることが出来るようになると、嘆きとか焦りに飲み込まれずに、悩みとか病気に深く対処できる勇気とか信頼感がわいてくる。これがエネルギーの高まりとも言い換えられます。

ココロとカラダのバランスをはっきりと認識できれば、「だから今、自分がこうなっているんだ」という感覚がつかめる。自分に向かってくる力に無理に対抗せずに、それを受け止めて、流してしまえる懐の深さや度胸も。

さあ、考えすぎのアタマを自由に!
悩みすぎのココロに勇気を!

1日に1度はココロを、魂を、楽しく洗ってあげましょう。
それをやるとどうなるか、なんて、深く考えずに・・・・。

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実際の「TAOZEN」メゾットを体験

朝、楽しくできるTAOZENの中から、いくつかを紹介します。
瞑想と呼吸をベースに、気功と太極拳の動きのエッセンスを盛り込んだ毎日の為のエクササイズは、カラダの柔軟性は考えなくっても大丈夫!

TAOZENの始まり
 < 気持ちの良い自分に生まれ変わる1日1回 >
  〜美味しい呼吸とゆったりとした動き〜

 

目が覚めたら 〜奇跡に感謝して〜

 起き上がる前に、ベッドの中で3回ほど深呼吸を。手足と指先をちょこちょこっと動かしてみて。それから、ゆっくりとベッドから立ち上がります。さあ、美味しい1日の始まりです!

 「毎朝日が昇り、お日様が照り、自分が起きるのが当たり前だと思っていますよね。これは当たり前のことではなく毎日が奇跡、そして奇跡の積み重ねなのです。」 

 「起きたら呼吸する。当たり前?ではありません。これも奇跡の続き。カラダから出て行くもの(排出・排泄物)も意味があります。だから僕はいつもトイレで感謝しながら流します。最近、日本のトイレは立つとオートマティックに流れていってしまい、あまりじっくりと見ることが出来なくて残念な時がありますが(笑)。日本のテクノロジーは凄いですね。」

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呼吸を整える 〜基本は呼吸から〜

 腰をおとして膝と両腕を軽く曲げて立つ。両腕の高さは胸の位置くらい、胸を広げて大きく息を吸いながら、肩甲骨をくっつけるような感じで腕を後ろに動かす。

 今度は腕をぐっと前に閉じながら、息を大きく吐く。
  
 この繰り返し。
 
「鼻はカラダの中の一番大きな毛穴だと思ってください。鼻の穴だけで呼吸するのではなく、全身の毛穴全部で皮膚呼吸するつもりで。呼吸は全身でするんですよ。」

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カラダを揺する 〜いらないものをふるい落とす〜

 あたかも自分が宇宙の中心軸であるかのようなイメージ。 

 カラダを揺すって、カラダ中のすべてを振動させます。人間のカラダは70%が水でできている。揺らすことで老廃物などを溶かして、排出しやすくするのです。カラダ全体の細胞が揺れ、ココロも一体になって揺れるのを徐々に感じられるように!

 最後はゆっくりと止まって静寂状態に。しばらく静寂状態の中にいることを体感して。

「人間のカラダって細かな毛穴が無数にある袋のようなもので、いろいろな気体や液体が外界と行き来しています。水をコントロールしましょう。」

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  「体の筋肉を動かすのと同じように瞑想でメンタルパートを感じよう!」

イヤイヤの動き 〜一瞬で不調や緊張から解放〜

 カラダを思いきり、縦・横・斜めに動かす。まるで子供がイヤイヤをするような仕草で。普段、発散できないような感情を発散させて!
  
 最後は止まってリラックス。しばらく余韻を楽しみ何も起こらなかったかのように、微笑んで終わり。

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発声によって 〜ココロとカラダのリラックス〜

あなたは美しい音色を奏でる楽器。内側のスペースを感じて、声を伸ばすように出して見ましょう。
  
軽く足を開いて立ち、脱力して「あー」地球の真ん中まで届くような、大地に音を響かせるような気持ちで、カラダもココロも伸ばすように。

  手を組んで、頭の上に伸ばして「あー」
  天に声が届く感じ。

  上半身を左に傾けて「えー」
  今度は右に傾けて「いー」
  
  両腕は伸ばしたまま、上半身をゆっくり前に曲げ
  下に傾けて「おー」
  お尻は天に向け、アタマのてっぺんは地に向かって
  伸ばすような感じで。

  両手を膝について、背中を反らせて舌を出し「えー」
  舌は思いきり前に出し、お尻は尾てい骨から尻尾が
  伸びているかのように突き出す感じ。
  舌と尻尾から声が出ているような感覚で。

  徐々に背を丸めて上半身を起こしながら「うー」
  
  カラダを起こしたら両腕で下から上に向かって
  大きく円を描きながら「あーうー」

  頭上にある両腕を胸の前までおろして「うー」
  そして「んー」という母音に変えて、おへその
  下でとめて終わり。

手を頭上で伸ばして「あー」 上半身を右に傾けて「いー」 下に傾けて「おー」
手を頭上で伸ばして「あー」
 
上半身を右に傾けて「いー」
 
下に傾けて「おー」
 
「えー」のポーズ 背を丸めて「うー」 腕を上げ「あー(うー)」
「えー」のポーズ
 
背を丸めて「うー」
 
腕を上げ「あー(うー)」
 
腕をおろしながら・・・ 両腕を胸の前で「うー」 おへその下まで腕を下げる
腕をおろしながら・・・
 
両腕を胸の前で「うー」
 
おへその下まで腕を下げる
 
 

抱擁 〜心を安らかにさせるヒーリング効果〜

 両腕を広げ、誰かを抱きしめていると同時に、誰かから抱きしめられているような気持ちで立つ。大きな古い美しい木につかまっているような、あるいは、大好きなお婆ちゃまやお爺ちゃまに抱きしめられているような・・・・。抱擁を味わいます。

心から笑う! 〜エネルギーのパワーを高める〜

 ココロから笑えるカラダは毒素を溜め込みません。ココロから笑うのは、身体にも美容にも、魂にも響きます。辛いことがあったら笑えない。だから日ごろからの練習が必要です。
  
 最初は大笑いした記憶を思い出して自然に笑う事からでも構いません。おかしくなくても笑えたら どんなことでも受け止められるココロのスペースが生まれます。カラダ全体で笑ってみてください。

 
抱擁ってこんな感じでね・・・
一つ一つが楽しいポージング
上:抱擁ってこんな感じでね・・・
下:一つ一つが楽しいポージング
 

どうですか?ほんの一部ですが、これくらいだったら
やれそう・・・なものが見つかるといいなと思います。

広く穏やかな心、集中力、精神力など、1日の中で数分自分の内面(内側から感じる)の時間をつくってみる。考えない・ただあるがままでいる・何もしないでみる・手放してみる・許してみる・・・・大切なことやパワフルな事は、目に見えないものが多いもの。感情と心の毎日のお清めのような感じで気軽なひとつから始めてみては?

 
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人はみな、クリエイティブなアーティスト

「"生きる"ことはアートだと思うのです。アートとかクリエイティビティというのは特殊なことではない。HappyとかHealthというのは、誰かに依存して幸せにしてもらったり、栄養や薬をカラダに入れて健康になるというようなものでもない。自分で自由に決断して実行していくクリエイティブなプロセスだという思いを込めているのです。」

「だからプロセスを楽しむこと、気軽に楽しく、ね。人生のコツも同じ。到着点ばかりを目指さずにプロセスを楽しむことが人生を楽しむことに繋がるのでは?そこから得られる小さな発見に感謝し受け取る事っていつか人生の中で、とても大切な、そして大きな気づきをくれて、大きく前に進むためのエネルギーになる。だから是非、自由な遊び心 = クリエイティビティを発揮しパワフルなエネルギーを生んで欲しいのです。」

「皆さん一人一人が"ハッピーに生きる"センス抜群の
アーティストになれますように。」(By Masahiro Ouchi)

 取材にご協力頂きました
大内先生とレッスンを終えて タオゼン TaoZen
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<写真>大内先生とレッスンを終えて
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