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今、シェイクスピアが熱い!
今、シェイクスピアが熱い!
ハムレット』『真夏の夜の夢』『オセロ』『ロミオとジュリエット』……シェイクスピアという名前を聞いたとたんに、皆さんはどんな作品を思い浮かべますか?
シェイクスピアの作品は、約400年の時を経てなお色あせることなく、古今東西の演出家や舞台俳優、観客を魅了してやみません。実在した人物か否かで物議をかもし、私たちの想像をかきたてるミステリアスな存在、シェイクスピア――。
 今年、国内の多くの劇団やバレエ団などが、次々とシェイクスピア作品を上演します。人々の心をとらえて離さないシェイクスピア作品の人気と魅力について、迫ってみました。
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シェイクスピアの生涯

その名を世界に轟かせる劇作家・詩人のウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)は、1564年4月23日にイギリス(イングランド)のストラットフォード・アポン・エイヴォンで生まれたとされています。
 彼は1585年前後にロンドンに出て、俳優として活動する傍ら脚本も手がけます。そして『ヘンリー六世』三部作を皮切りに、1592年から劇作家としての活動を開始します。以後、優れた名作を続々と発表し続け、生涯に約37編の戯曲を書いています。

 1595年、あまりにも有名な悲劇『ロミオとジュリエット』を発表。以後『真夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』『空騒ぎ』『お気に召すまま』『十二夜』といった喜劇を立て続けに発表します。四大悲劇として知られる『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』も有名ですね。また、史劇として『リチャード三世』や『ヘンリー四世』など、ロマンス劇として『ペリクリーズ』『シンベリン』『冬物語』『テンペスト』が知られています。

1612年にストッラトフォードに隠退し、その4年後の1616年4月23日に死去します。遺体はホーリー・トリニティ教会に葬られましたが、死因は不明とされています。

ただ、シェイクスピア自身に関する資料は少なく、自筆原稿なども発見されていないため、シェイクスピアの存在を疑問視する声もあります。「シェイクスピア」とは一座の劇作家たちが使い回していた筆名だとする説や、哲学者フランシス・ベーコンや劇作家クリストファー・マーロウなどがシェイクスピアではないかという「シェイクスピア別人説」もあります。

 
スタジオライフの『ロミオとジュリエット』
2007年3月9日に、シアターサンモールにて行われた、スタジオライフさんの制作発表風景
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日本で人気が高いシェイクスピア

 今年、日本各地で様々なシェイクスピア作品が上演され続けています。
 例えば、「蜷川幸雄監修でシェイクスピア全作品上演!」をスローガンにかかげ、シェイクスピア作品を意欲的に上演し続けている「さいたま芸術劇場シェイクスピア・シリーズ」。蜷川幸雄の演出で、1月下旬から2月上旬にかけて、ローマ史を題材にした悲劇『コリオレイナス』を上演。さらには、3月中旬から3月下旬に、出演者が全員男性のオールメール・シリーズとして『恋の骨折り損』を上演しました。

 新潟のりゅーとぴあ能楽堂と国立能楽堂では、3月末から4月上旬にかけて、「りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ」の『マクベス』を上演。これは市川右近、市川笑也による特別版の再演で、「和」と「洋」を融合させた独特の世界観に、内外から高い評価を得ています。

更にバレエにおいても、牧阿佐美バレヱ団が3月中旬に『ロメオとジュリエット』を上演、好評を博しました。バレリーナ・森下洋子で知られる松山バレエ団も4月下旬から5月中旬にかけて『ロミオとジュリエット』を上演予定とのこと。また、10月下旬には英国ロイヤル・バレエの逸材・アリーナ・コジョカルが来日し、『真夏の夜の夢』を上演予定。バレエの世界でもシェイクスピア作品はこよなく愛されているのです。

  2007年に上演・上映されるシェイクスピア作品  
 
2007年1月 「コリオレイナス」蜷川幸雄演出、唐沢寿明・白石加代子ら出演
2007年3月 「恋の骨折り損」蜷川幸雄演出、北村一輝・姜 暢雄ら出演
2007年春  日本テレビ/2夜連続シェイクスピアシリーズ
「ロミオとジュリエット」 滝沢秀明・長澤まさみら出演
「リア王」西田敏行・井上真央ら出演
2007年3月 「Romeo×Juliet」GONZO制作アニメ版
2007年春 「マクベス」市川右近・市川笑也ら出演
2007年5月 「Romeo×Juliet」倉田純演出 StudioLife
2007年7月 「お気に召すまま」蜷川幸雄演出、成宮寛貴・小栗旬ら出演
2007年8月 「ヴェニスの商人」グレゴリー・ドーラン演出 市村正親・藤原竜也ら出演
 

 では、価値観が多様化している現代において、なぜシェイクスピア作品は人々にこれほど愛され、支持されているのでしょうか? シェイクスピアの魅力にクローズアップ!

  香りに触れてる?感じてる?
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スタジオライフの『ロミオとジュリエット』

 皆さんは、スタジオライフという劇団をご存知でしょうか? 女性から絶大な支持を集める、男性だけで構成された人気急上昇の劇団です。そのスタジオライフが、今回シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に挑戦! スタジオライフにとって、シェイクスピアの作品は、昨年9月の『真夏の夜の夢』に続いて、今回で2回目になるそうです。

『ロミオとジュリエット』は、14世紀のイタリア・ヴェローナのお話。敵同士の家に生まれたロミオとジュリエットが惹かれあい、しかし運命に翻弄されて死に追い込まれるという、悲劇の代名詞とも言える作品です。モンナージュスタッフは、シェイクスピアの魅力を探るべく、スタジオライフの『ロミオとジュリエット』上演記念トークイベントと製作発表に潜入して来ました。

 トークイベントでは、舞台美術家の朝倉摂さん、翻訳家の松岡和子さん、そしてスタジオライフ演出家の倉田淳さんがシェイクスピアについて対談し、大いに盛り上がりました。シェイクスピアの人気が続いている理由と、シェイクスピア作品の魅力について、それぞれの想いを伺ってみましょう。

  舞台美術家の朝倉摂さん     この前たまたま葛飾北斎の展覧会の図録をいただいたのですが、絵にものすごいエネルギーがあるんです。レオナルド・ダヴィンチやミケランジェロも、びっくりするような絵を描いていますよね。そのエネルギー……根源みたいなものを、シェイクスピアの作品も持っているんじゃないでしょうか。  
  演出家の倉田淳さん     シェイクスピア作品の魅力とは、対極が描かれていることでしょうか。『ロミオとジュリエット』に関しても、愛と憎しみであり、正と死であり……そういう「両極端」がきちんと際立って舞台で展開されていったら、力強いロミオになっていくのではないかと思います。  
  翻訳家の松岡和子さん     シェイクスピアのどの作品にも、人間の酷さやおろかさと同時に、「人間って捨てたもんじゃない」という人減の美点が含まれているんですね。悲劇の場合は前者に、喜劇の場合は後者に比重がかかっていますが、どの作品にも必ず両方含まれている。そして、どんな悲劇にも笑いがあるんです。大衆演劇としての間口の広さも強みだと思います。
「普遍的」とか「本質」ということとつながるのですが……今これだけ価値観が多様化した世の中でも、違う国の人同士が共通の問題を語る時の「ひとつの尺度」になる力を、シェイクスピアの作品は持っているのではないでしょうか。
 
岩崎大さん 舟見和利さん 荒木健太朗さん 松本慎也さん
2 ダブルキャストで行われるスタジオライフの「ロミオとジュリエット」。ロミオ役の岩崎大さん(エルベチーム)。  
2 ジュリエット役の舟見和利さん(エルベチーム)。  
2 ロミオ役の荒木健太朗さん(シニョーリチーム)。  
2 ジュリエット役の松本慎也さん(シニョーリチーム)。  

そう。シェイクスピア作品の魅力は、その「普遍性」。約400年を経た現代でも、人間の本質には変わりがないのです。人間の喜怒哀楽を鋭く深く描いたシェイクスピア作品が、現代の人々に支持される理由は、その普遍性にあるのかもしれません。
 人間関係や自分の生き方に悩んでいる方は、劇場に足を運んで非日常の流れに身を置き、舞台上に自己の悩みを投影してみては如何でしょう。登場人物と共に喜び、悲しみ……そして舞台が終わる頃には、感情が浄化されているかもしれません。

 取材にご協力いただきました
Studio Life
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男性だけで構成される演劇集団。実力派揃いの集団で、テレビや映画など多彩な活躍をしている方も多く在籍しています。

2007年5月10日〜6月5日まで、紀伊國屋ホールにて「ロミオとジュリエット」を上演するそうです。
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