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メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集部
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
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ジャイロキネシス〜背骨を調整して、目指せ「姿勢すっきり美人」!
 近年、ヨガやピラティスなどのエクササイズが流行しています。呼吸と共に体を動かし、内側へと意識を向けることで、しなやかで若々しいボディを手に入れたいと願う女性が増えているようですね。そのヨガやピラティスに続くエクササイズとして、今熱い注目を浴びているのが「ジャイロキネシス」です。
 今回モンナージュスタッフが取材させて頂いたのは、ゆりかもめの芝浦ふ頭駅近くにある、日の光が差し込む明るいスタジオ「The Studio」(ザ・ステューディオ)。ジャイロキネシスについて色々お伺いし、実際にジャイロキネシスを体験してみました!
1 ジャイロキネシスって、何?

 ジャイロキネシスは、バレエダンサーだったジュリオ・ホバスさんが、ご自身のリハビリテーションとして始めた「ダンサーのためのヨガ」です。ホバスさんは、1980年代にニューヨークでジャイロキネシスを指導し始め、今ではダンサーだけでなく一般の人々にも広がっているそうです。マシーンを使うジャイロトニックと呼ばれるエクササイズもありますが、マシーンを使わないジャイロキネシスは自分自身でできるため、より多くの人に受け入れられているようです。

 日本で初めてジャイロキネシスを導入したのは、山崎悦子さん。ダンサーだった山崎さんは、20歳の時にニューヨークに行き、ご自分の体の調整のためにジャイロキネシスを始めたそうです。
 今回はその山崎さんの弟子にあたる久保田恭代さんにご指導を受けました。久保田さんは、元宝ジェンヌでいらしたとか! 生き生きとした表情、スレンダーな体、きびきびとした動きから、舞台での華やかな姿が想像できます。

まず、両手をこすり合わせて、手を温めます。「今から体を使いますよ!」というサインを、体に送っていきます。

久保田:私がジャイロキネシスを知ったのは5年前。当時、宝塚の舞台に立っていましたが、重い衣装を着て高いヒールの靴で踊っていたため、怪我が多かったのです。怪我をして初めて、自分の体と向き合うようになりました。宝塚を辞めてから、「どうしたら良かったのかしら」と考えました。模索しつつ色々なエクササイズを体験した結果、ジャイロキネシスが一番自分に合っていると実感したのです。

2 ジャイロキネシスの特徴

様々なエクササイズの中から、ジャイロキネシスを選択した久保田さん。そもそも、「ジャイロキネシス」とはどういう意味でしょうか。

久保田恭代さん(以下久保田):「ジャイロ」とは「らせん」という意味。背骨だけではなく、体をらせん状に動かすことが特徴です。雑巾を絞る時にも、らせん状にねじった方が良く絞れますよね? それと同じく、体もねじりながら伸ばすと、良くストレッチされるのです。

ヨガやピラティスとは違う、ジャイロキネシスならではのメリットとは何でしょうか?

久保田:体をほぐすところから始める点でしょうか。セルフ・マッサージでゆるめてから、体を整えていくんです。初級・中級、どのコースでも最初はセルフ・マッサージから入りますが、それは「今日の調子はどうかしら?」と、自分の体と対話するためです。また、体に触ることで「今から体を使いますよ」というサインを出す意味もあります。いきなり体を使って驚かせることなく、体を大事にすることからスタートするんです。

 セルフ・マッサージから始める点が、ジャイロキネシスならではの特徴のようです。ピラティスはインナー・マッスルを鍛えることを重視するといいますが、ジャイロキネシスが重視しているものは何でしょうか。

久保田:ジャイロキネシスがウェイトを置いているのは「背骨の調整」です。ホバスさんは、ご自分の怪我が多い理由を考え、その結果、姿勢の問題に行き当たったそうです。日常生活で背骨を動かすことって、物を取る時とか、パソコンに向かっている時くらいで、あまりありませんよね? ジャイロキネシスでは、反ったり、丸めたり、ねじったり、色んな動きをして、意識して背骨を動かすことで、全身の骨格や筋肉のバランスを整えていくんです。背骨には神経も通っていますので、背骨を整えることで心と体のバランスも整い、とても良い効果が得られるのです。ジャイロキネシスの目的は、間接や骨と筋肉の間など体の色々なところにスペースを作ることですが、そのスペースは「心」にも繋がり、精神的にも良い面があると思います。
 ジャイロキネシスでは「呼吸」も重視しています。ヨガやピラティスもそうですが、呼吸と一緒に体を動かして、酸素を取り入れて体を活性化させます。基本的にはゆっくりと体を動かしますが、参加者の年代やペースに合わせてスピードを変えていきます。

3 ジャイロキネシスとアンチエイジング

 セルフ・マッサージ、背骨の調整、呼吸……色々とキーワードが出て来ました。背骨を調整することで心身共にバランスを整える、とても画期的なエクササイズのようですが、年齢制限はあるのでしょうか。生徒さんの傾向や、目的は何でしょうか?

久保田:ジャイロキネシスは、どなたでも始められます。生徒さんには、70代の方もいらっしゃるんですよ。ダンサーやOLさんなど、様々な方がいらっしゃいます。ダンサーの方は、調整目的で来られますね。パソコンに向かうことの多いOLの方は、凝り固まった肩をほぐしに来られます。バレエやフラメンコなどのダンスを習っていて、踊りの上達を目指して参加なさる方も多いです。ジャイロキネシスで自分の体の歪みや立ち方の癖を直すと、ダンスやピラティスでも、より良く動けるようになりますよ。
また、頭の先から足の先まで全部ほぐすところから始めますので、お年を召した方には良いリハビリになるようです。背骨を伸ばして、骨と骨の間に隙間を作るので、肩こりや腰痛の方にもオススメのエクササイズです。

 ホバスさんは「ジャイロキネシスは、若い頃の記憶を呼び覚ますんだ。細胞レベルで最盛期を思い出す」とおっしゃっていますが、アンチエイジングにも好影響があるのでしょうか。

久保田:はい、アンチエイジング的にもメリットがあります。呼吸することで内臓をマッサージし、体をねじって整えることで、内臓を正しい位置に持って行くことができるんです。ねじる動きが多いので、ウエストも細くなりますよ。
「姿勢」もキーワードになります。アンチエイジングにおいても、一番の決め手は姿勢ですよね? 姿勢の悪い方で若々しい方って、いらっしゃらないのではないでしょうか。姿勢がいいと太りにくい体になりますし、代謝も良くなります。お肌がキレイになるなど、相乗効果もたくさんあります。70代の生徒さんは、「背が伸びたような気がする」なんておっしゃるんですよ。ちょっと姿勢を気にするだけで、意識が変わって気持ちが良くなったとか。姿勢が良くなると、景色が変わって、気持ちも明るくなりますよね。「背骨を伸ばす」というより「姿勢を良くしましょう」と言った方が、イメージしやすいようです。それを維持していくのです。

4 実際に、ジャイロキネシスにトライ!

 では、実際にジャイロキネシスを体験させて頂きましょう! 動きやすいスタイルになり、裸足になります。この「裸足」には、どういう意味があるのでしょうか。

久保田:最初、足をマッサージするのですが、足は根っことしてすごく大事な部分なんです。植物は根っこから水を吸い上げますよね? 人間も同じ。まず足の裏の感覚を感じて頂くことが、大事になって来ます。裸足で立つことで、バランス感覚も蘇らせます。立つ時にどちらかに傾いていると、そこから歪みが生じてしまう。ですから、バランス良く立つことが大切です。靴下や靴を履いていると、バランスが分かりにくくなるため、裸足になるんです。
椅子に座ってエクササイズを開始するのですが、まず、体を1本の木に例えます。背骨は木で、下半身は根っこ。根を張りながら、対称方向に背骨を伸ばします。それによって、間接の可動域が広がるなど、様々な良い効果が得られます。

なるほど……日常生活では、ついどちらかの足に体重をかけて立ったり、ヒールの高い靴を履いたりしていて、足の裏の感覚って麻痺している気がします。
 裸足になり、椅子に座って、早速エクササイズをスタートしましょう!

まず、両手をこすり合わせて、手を温めます。「今から体を使いますよ!」というサインを、体に送っていきます。 目の周りを、指で押してマッサージします。目頭、目尻、目の上や下を、両手の指でていねいにマッサージ。疲れ目にも効くかも! 続けて耳もマッサージ。 肩、腰とマッサージしたら、足もマッサージ。足の指を広げるように引っ張ったり、足の指と手の指を組んでぐるぐる回したりして、ほぐしていきます。
2 まず、両手をこすり合わせて、手を温めます。「今から体を使いますよ!」というサインを、体に送っていきます。
 
2 目の周りを、指で押してマッサージします。目頭、目尻、目の上や下を、両手の指でていねいにマッサージ。疲れ目にも効くかも! 続けて耳もマッサージ。
 
2 肩、腰とマッサージしたら、足もマッサージ。足の指を広げるように引っ張ったり、足の指と手の指を組んでぐるぐる回したりして、ほぐしていきます。
 
腕を横に広げて肘を曲げ、腕を前後に動かして背骨をほぐします。 腕を横に広げて肘を曲げ、腕を前後に動かして背骨をほぐします。
arrow 腕を横に広げて肘を曲げ、腕を前後に動かして背骨をほぐします。
 
上体を左右に大きく傾けます。普段体を横に動かすことって、あまりしないもの。脇腹がいい感じで伸びて、背骨もほぐれます。 上体を左右に大きく傾けます。普段体を横に動かすことって、あまりしないもの。脇腹がいい感じで伸びて、背骨もほぐれます。
arrow 上体を左右に大きく傾けます。普段体を横に動かすことって、あまりしないもの。脇腹がいい感じで伸びて、背骨もほぐれます。
 
胸をぐーっと突き出したら、ぐーっと丸めるのを繰り返して、やはり背骨をほぐします。 胸をぐーっと突き出したら、ぐーっと丸めるのを繰り返して、やはり背骨をほぐします。
arrow 胸をぐーっと突き出したら、ぐーっと丸めるのを繰り返して、やはり背骨をほぐします。
 
久保田さんが適宜姿勢を修正して下さいます。正しい姿勢を知るためにも、プライベートでエクササイズする前に、何回か教室に通うといいかもしれません。 久保田さんが適宜姿勢を修正して下さいます。正しい姿勢を知るためにも、プライベートでエクササイズする前に、何回か教室に通うといいかもしれません。
arrow 久保田さんが適宜姿勢を修正して下さいます。正しい姿勢を知るためにも、プライベートでエクササイズする前に、何回か教室に通うといいかもしれません。
 
久保田さんが適宜姿勢を修正して下さいます。正しい姿勢を知るためにも、プライベートでエクササイズする前に、何回か教室に通うといいかもしれません。 久保田さんが適宜姿勢を修正して下さいます。正しい姿勢を知るためにも、プライベートでエクササイズする前に、何回か教室に通うといいかもしれません。
arrow こちらは久保田さんの写真。四つんばいになり、ぐーっと背を丸めて、今度は反らせます。背骨の骨と骨の間が伸びていきそうですね。
 
まず、両手をこすり合わせて、手を温めます。「今から体を使いますよ!」というサインを、体に送っていきます。 膝を立てて仰向けになり、腰をぐーっと上に持ち上げます。 膝を立てて仰向けになり、腰をぐーっと上に持ち上げます。
2 久保田さんはとってもスレンダー。体が柔らかく、どんなポーズでも自在に取れます。見ているだけでホレボレ!
 
2 膝を立てて仰向けになり、腰をぐーっと上に持ち上げます。
   
 
同じポーズを取る久保田さんの写真。背中のアーチが高いです! 同じポーズを取る久保田さんの写真。背中のアーチが高いです!
arrow 同じポーズを取る久保田さんの写真。背中のアーチが高いです!
 
両手両足を大きく伸ばして、床から浮かせます。この体勢、キープするのは結構大変! 終わったら、正座して体をぐーっと前に伸ばします。 両手両足を大きく伸ばして、床から浮かせます。この体勢、キープするのは結構大変! 終わったら、正座して体をぐーっと前に伸ばします。
arrow 両手両足を大きく伸ばして、床から浮かせます。この体勢、キープするのは結構大変! 終わったら、正座して体をぐーっと前に伸ばします。
 
仰向けに寝て両手を広げ、膝を曲げた上体で足を上げ、左右に倒します。 目の周りを、指で押してマッサージします。目頭、目尻、目の上や下を、両手の指でていねいにマッサージ。疲れ目にも効くかも! 続けて耳もマッサージ。
arrow 仰向けに寝て両手を広げ、膝を曲げた上体で足を上げ、左右に倒します。
 

 1時間半のエクササイズが終了しました。30分を過ぎたあたりから、じっとり汗をかきはじめ、終わる頃には大量の汗! 思ったよりもハードなエクササイズでしたが、それはモンナージュスタッフが体験させて頂いたのが、たまたま中級クラスだったからのようです。初級クラスならビギナーの方でもOKとのこと。
ここではほんの一部のエクササイズしかご紹介できませんでしたが、顔から足までのセルフ・マッサージ、体を丸める・反らす、体を右・左にねじるなどの反復する動きや、体をらせん状にねじる動きなど、とても多彩な動きを盛り込んだエクササイズでした。どんな動きをしている時でも、その動きに合った呼吸を常にすることが印象的でした。

 今回取材させていただいたThe Studioは、著名なバレエダンサーの首藤康之さんが主催するスタジオで首藤さんが「日々身体と向き合う僕が初めて究極と感じたエクササイズ」のため、このスタジオで一般向けにもレッスンを始めたそうです。 プロのバレエダンサーのお墨付きのエクササイズで体をほぐしたあと、続けてバレエのレッスンを受けてみるのもいいかも?

 取材にご協力くださったサロン
The Studio(ザ・ステューディオ) The Studio(ザ・ステューディオ)
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電話:03-3452-3228


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