トップページへ












自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
ビューティー
 
「好奇心と化粧品の繋がりはスパイラル。白衣を着る仕事に憧れて研究してみたら…。」
「好奇心と化粧品の繋がりはスパイラル。白衣を着る仕事に憧れて研究してみたら…。」
聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センター 先端医薬開発部門 DDS研究室の理学博士、山口 葉子さん。
「あるとき、ボランティアで学校に行って、研究や実験ってとても楽しいものだということを子供たちに伝えるために講演をしてきたんですよ。」とは、聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センター 先端医薬開発部門 DDS研究室の理学博士、山口 葉子さん。

ビューティのページで医科大学?!そして何やら少しばかり硬い肩書き、かもしれないが、研究者というお仕事って何だろうか。学校の理科授業で、蛙の解剖があった時代はとっくに過ぎ去り、今、研究者を目指したいという人は非常に少なくなっているらしい。

「実験の楽しさや、そこから湧き出る"どうして?"、さらなる好奇心が子ども達に芽生えなくなってきているように思うんですよ。だからね、自ら面白いと思う気持ちや、面白いものが見つけられない。そりゃあ、このあふれる情報時代ですから、はじめから選択肢がもうあって、与えられた選択肢の中から"面白そうだから、やってみようかな?"とか、"みんながやっているから取り残されないようにやっておこう"ぐらいの気持ちになってしまっているのかも。でもそれって寂しくないですか? あとはね、何故か"そうしなくちゃいけない"って思ってる。
私は研究者っていうのは、こんなに面白いものなんだよ、ということを胸を張って伝えたい。」

取材中の寺山

もう何だか泣けてくるような話ではないか。そうでなくとも涙腺がゆるくなりがちな昨今なのに。今や子供は大人の都合の中で生きていかねばならない時代。もしかしたら大人が子供の好奇心を奪い取っているのかもしれない。研究の世界への導きは、もはや遠いのか?!

「その講演はね、最初、死んだ魚の目みたいな状態だった子ども達が、だんだん本当に目をキラキラさせてきて、ものすごい変化が見られたんですよ。すっごく嬉しかったし、その後質問コーナーでのみんなの反応もものすごく良かった。特に女子の反応がすごかった。やって良かったと思った瞬間でした。質問もおもしろくて、実は全然稼げなくて貧乏ないんじゃないか、研究って何やってるかわからない、女性は研究者になれないのでは?などなど、純粋なわけです。知らないってことは悪いことじゃなくて、知らないから知りたい、知るともっと好奇心が沸いてきて面白くなる、もっと知りたくなるというスパイラルだと思うんですね。それをどこかで抑えてしまって、忘れかけていた。そんな子ども達の姿が見えた瞬間でもありました。」

沢山の希望や夢・将来という漠然としたものに対してどこか冷めているのが、現代っ子なのかも。だけど、ほんの少しのきっかけ、というのは誰にでもあるし、ありがたい時がある。傍にいる大人達が多くの引き出しを持ち寛大な心を持って、子ども達の肩をおしてあげられるなら、どんなにいいことだろう。

  聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センター 先端医薬開発部門 DDS研究室の理学博士、山口 葉子さん。
 

「私は、小さいときからちょっと変わった子だったんですね。母親似だったのかな。とにかく好奇心の塊、みたいな。それを懐温かく見守ってくれた環境に育ったので、今でも好奇心がすべてのベースになっていますし、これがないと私ではないかも。何でもまずは好奇心ありき、なのですよ。」

もともとは"白衣を着る仕事"に憧れて研究の道に入ったという山口先生。厳格な父を中心に規律正しい家庭環境の下で育ち、地元の静岡大学へ。そこではさまざまな職業経験をアルバイトという形で積んでいく。学生のわりには収入もかなりのもので、金銭的に困ることはなかったという。本来なら教職の道に進まなければならない宿命にあったらしいのだが、天性の楽天的な?ところと好奇心で見事に親をだまし(ごめんなさい)、大学院修士課程までを終え、民間会社に就職を決めるも、そこでより真偽を追求したい、ということでドイツ留学を決意する。

「でもビザがなかなかおりなかったんですね。で、いろんな人に助けられたりして。結局、ドイツには行けたんですけどね、まっ、プライベートなことも重なって。根っから前向きなのでバタバタながら、派手にドイツに旅立ちました。」

ここいら辺は、あまりにおもしろくて書き足りないのだが、先生のプライベートな部分でもあるので、省略します。(先生は書いても全然気にしないと思いますが。)

「言葉もわからず行ったドイツは4年半、人生で一番頑張った時期でした。ドイツに行かせてくれた会社では、一般的な社会人としての社会的マナーを仕込まれて。やれば何でもできるって思えるのは経験を積んだからだと思います。今の自分は"経験"が育ててくれましたね。」

"プラス思考"というのは、人生を前向きにするものだ。

聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
2 聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの概観
2 センターの概観

 

  取材中の山口先生
2 取材中の山口先生
そろそろビューティの話、としよう。
「基剤」というのはご存知だろうか?医薬用語なのだが、いろいろな薬の成分を混ぜ込むためのもので、この基剤開発途中でできた「ナノキューブ」というゲルが、実は肌の再生を誘導する作用があったため、そのもの自体が効果を持ってはならない基剤としてはまったくの失敗作だったのだ。

「ゲルを手の甲にいくらぬっても残らないでなじんでいってしまったのです。」
ここからが"プラス思考"の賜物、スキンケア化粧品に活かせるのではないか?とピンときて研究開発を重ねたのが、肌の自己治癒能力に働きかける化粧品「MARIANNA」。山口先生は、生みの親というわけである。先生は物理学を専門にしてきたので、ここで私達に

「液晶って何だと思います?」と質問された。

「液晶?テレビのイメージがありますが…」

「そうですよね、でもほら、液体とか気体とかあるじゃあないですか。」

取材中の寺山  
2 取材中の寺山

「はぁ…」

「実はね、皮膚の細胞間脂質は、液晶テレビの液晶部分の構造にそっくりなんですよ。私は皮膚の液晶構造と呼んでいますが、油が水をはさんでサンドイッチのようになっている。」

細胞間脂質と液晶が結びつく先生から生まれたスキンケア。
化粧品としてはまったく新しい発想の製品、と思う。本当にいい物を作りたい、という願いが込められ、効果も期待できる製品は、はっきりいってなかなかない。単にドクターズコスメでくくりたくない製品の誕生である。

「研究の世界は現実の世界とかけ離れているかも知れませんが、研究の世界と日常消費生活の世界との間を研究成果の最適な製品化で結びつけたいのです。基礎研究で生まれたテクノロジーを社会にどう貢献させるのか? 人は必ず何かの役に立つ、そう思います。またどんなものでも何かの役に立つはず。だって最初のスタートは失敗だったのに…ね。すべては好奇心から始まる。本当に好奇心のなせる業はすごいんだから!」
豪快な笑い声が響き渡る中で、取材は終焉に近づいた…。

心にハリと信念がある人は美しい、と私は思う。女性はメイクはするけれど、40過ぎたら人生が顔に出てくるものだし、責任を持ちたいものだ。世のため人のため、自分は何ができるのか。そういったことも日々考えたいものである。
エンデバーの"きぼう"にも無事入室されたことだし、日本はもう少し、こういった研究や科学・化学、理学等々の分野においてもっと予算を割いてもいいのではないだろうか。大きな夢や希望は小さいゲーム機の中で完全燃焼するはずもなく、またスポーツ選手やオリンピックといったわかりやすさまで兼ね備えて、子ども達の好奇心を育てたいものである。食育だって心がなければ育たない。子どもが本来持っている好奇心をつぶすことなく、大人も好奇心を持ち続け、女性だったらもっとキレイでいたい、キレイになりたい好奇心で満ち満ちた気持ちを常に忘れたくないものだ。

 取材にご協力頂きました
山口先生と一緒に ●MARIANNA 
 ホームページ >>

(株)ナノエッグ 
 ホームページ >>

IMS(Institute of Medeical Science St.Marianna Univ.School of Medicine) 
 ホームページ >>


写真:山口先生と一緒に

▲ページのトップに戻る
 
 
 
  サイトマッププライバシー・ポリシーサイトのご利用に際して