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執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
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「もしや究極のデトックスかも。 カッサをご存知ですか?」
「もしや究極のデトックスかも。 カッサをご存知ですか?」
 
世の中、西洋医学だとか東洋医学だとか、いろいろと区別をつけるとわかりやすいとかで、さまざまな分類がなされるが私は両方医学だと思うし、どっちが良い悪いではなく、体とココロが喜ぶもの・快方に向かうのであれば、それが良い事であり、必要なものだと思う。そんな風に思っている矢先にとても面白いというのか古きものは良いもの、という典型的なものに出会いました。ということで、今回は同じ東洋でも日本ではなじみの薄いカッサという名の療法のお話を。
  カッサの専門書
 
2 カッサの専門書  
1 一体、カッサって何なの?
「カッサとはもともと中国で古くから行われている伝統的な民間療法です。オイルなどであらかじめ皮膚をすべりやすくしておいて、皮膚を"かっさ板"と呼ばれる板で擦っていくことで、滞っている血液を浮き出させ、流していきます。」

とは、今回お話を伺った、「ボディワークスペース気・流」の島田淑子院長先生のお言葉。
日本ではおそらくカッサ療法のパイオニアであり、鍼灸師、また国際中医薬膳師、さらにカッサ療法師として活動の場を広げている。

玉のかっさ板
2 玉のかっさ板  
「東洋医学や薬膳などをベースに考えた場合、気・血・水の3つが大事なのですが、カッサはまさにこの血の流れを調えるところに該当します。?血(おけつ〜悪血)を浮き出させて体内の毒素を出していく東洋医学的デトックス療法といえるでしょう。今、話題のデトックスですが、カッサを使ったトリートメントは最高のデトックスといえるのではないでしょうか。施術後は体がポカポカと温まりますし、コリも和らぎますよ。」

ちなみに"かっさ板"というのは貴石でできた玉(ぎょく)、または水牛の角で作られた 板からできており、触るとヒンヤリしていて気持ちがいい。肌にあてるだけでいかに も余分な熱をとってくれそうな感じである。ただし身体が冷えている人は温めて使う。

2 カッサ療法でデトックス
経絡イメージ
2 経絡イメージ  
血の流れを調える ― とは、どういうことか。 「少し専門的な話になりますが、ツボは皆さんなじみのある言葉だと思います。東洋 医学では健康を維持する為のエネルギーを"気"と呼んでおり、全身をくまなくめぐっ ていて、、体の様々な機能をつかさどる「五臓六腑」にまで及んでいます。これが流 れるルートが経絡(けいらく)で、主な流れは14本。経絡上でエネルギーの反応の出や すい場所がツボ(経穴)。経絡が線路だとするとツボは駅ですね。つまり滞ったところ を刺激して気の流れをスムーズにするのが東洋医学の基本です。押す(指圧)、鍼で刺 激する(鍼治療)、もぐさを使う(お灸)が代表的な治療ですが、大まかに言うと気の流 れを調えるのが鍼灸治療、特に血の流れを調えるのがカッサ療法、とでも言えるでしょ うか。」

ということで、居ても立ってもいられず、カッサ療法を施してもらうことにする。カッサ単独の治療もあるが、鍼灸治療と組み合わせたり、トリートメントコースに組み入れたりといろいろな方法がある。またボディケアのみならずフェイスケアで顔の滞りもほぐれるというので、これは試さねば!

3 いよいよカッサ療法スタート!

最初にアロマボトルがたくさん詰まった籠を持ってきてくださり「この中からお好きなビンを選んでください」と言うので、あまり深く考えずに・・・いや少し考えてから一つのビンを取り出した。
香りはサンダルウッド。実はこれ、スピチュアルアロマトリートメントという、今の位置を教えてくれる香りの選び方だったのだ。香りの意味は省くが、今日の施術はこの香りでいくらしい。
「背中は内蔵の反応点が多く集まっています。今日は選んでいただいたアロマオイルでマッサージしてから、かっさ板でカラダの反応にあわせ滞りをほぐし、流して行きましょう。」

さぁて私の体はどんな反応を示すのだろうか。

オイルマッサージの後、ついにカッサは始まった。背中の上から下に向かって、細かい刻みで板が肌の上を擦っていく。全く余分な力はかかっていない。板が下に移動するにつれ、痛くないところは全く平気なのだが、あるところでヅキーンというような痛みを感じる部分が出てくる。しかし充分我慢できる痛さである。
「あぁ、ここら辺の血が出たがっていますね。滞りがあります。痛いですか?」
痛いけど、痛気持ちいい感触。
「ちょっと色の濃い塊りが見えます。良くないですね。出してしまいましょう。」
スルスルと肌とかっさ板の擦れる音が聞こえる中、先生のコメントはシビアである。
「かなり悪いですね。見本にしたいくらい、塊りがたくさん浮き出てきました!」
あとで自分でも画像で見たが、面白いほど浮き出ているので、これはどうした事か?!

さてどのビンを選ぼうかな・・・ 背中の上から擦っていくと こんな風に赤くなっていき 濃く赤い塊りが?血(悪血)
2 さてどのビンを選ぼうかな…  
2 背中の上から擦っていくと  
2 こんな風に赤くなっていき  
2 濃く赤い塊りが?血(悪血)  

「そうですね、出方は人によって様々ですから、同じ人でもその日の体調にもよりますし。
ただ、こうやってカラダの不調がかっさ板で擦る事で見えるのは、こんな言い方は失礼かもしれませんが、面白いですよね?つい患者さんとも話しが弾んでしまって。」
そうなのだ、全然寝る気がしないし、眠くならない。サロンでのマッサージなどを施されると迂闊にも途中で寝てしまうことが多いのだけれど、カッサは寝たくない気分なのだ。あの板がすごいコミュニケーションツールなのか。それとも元気をくれているのか。
「やはり良くないものが体外に出て行くのは、負担も軽くなり、カラダはもちろんココロも喜びます。それにここが痛い痛くないとお話させていただいているうちに、なんだかとても打ち解けるんです。カッサには不思議な魅力がある気がします。ただ本場の中国では大陸的な性質もあってか、より力強いんですよ。ですから赤みの出方は結構、違います。日本人にはちょっと絶えられない強さかもしれませんね。」
なるほど。民族性の違いも考慮して施術しているのはうれしい限り。
「台湾や韓国でもカッサは取り入れられていますね。日本にも日本人に合わせてこれからもっともっと広めていきたいと思っています。」
「どうでしょうか。結構出ましたね。赤くなったところは個人差がありますが、薄い所は数時間で消えると思います。濃く出た部分は、1週間から10日間程で消えると思いますよ。」
まるでアディダスの3本線のようにくっきりと線が延びている。その間にある濃い色のところが早く出て行くべき滞りだそうだ。なんだかカラダもポカポカしてきている。これからまた1週間が観察時、お風呂上りにしっかりと見よう。

どんどん赤いラインがのびる   また塊りが現れる!!!   3本目の途中・・・
2 どんどん赤いラインがのびる  
 
2 また塊りが現れる!!!  
 
2 3本目の途中・・・  
 
経絡人形と比較している所   こんなに出たがっていたなんて!    
2 経絡人形と比較している所  
 
2 こんなに出たがっていたなんて!  
   
「次は顔と頭ですね。顔は赤くならないようにやりますので、ご安心を。赤く出なくてもしっかりと滞りをほぐして、すっきりさせましょう。」
髪の生え際から額、目及び目のまわり、鼻まわり、頬からこめかみ、口のまわり、顎ライン首、耳まわり・・・と、実に細やかな動きで細部までひとつひとつほぐしていく。指でこうはいかないのではないだろうか。独特の形をしているかっさ板だが、ラインに合わせて違う箇所を肌にあて擦っていく。滞っているところはゴリゴリという音がして、自分でもわかる。
その音が消えスーッと板が通っていくようになると、滞りが抜けたという証拠。終了する頃に目を開けた時、目まわりの感触に驚いた。今までこんなに開いていなかった気がしたから。
「多くの方がおっしゃっていますよ。こんなに目が開いたのは久しぶりって。おそらく目のまわりの滞りが流れたので、お肉もスッキリしたのではないでしょうか。」眉の位置も高くなっているし、頬の位置も上がっている。そう顎のラインもスッキリしているのだ。

「顔をやると、頭がやってください〜と言ってきますね。」
その通りです先生。皮一枚で繋がっているところが声をかけてきます。
頭を擦られて、やはり痛いところはありました。でも頭もポカポカしてとても気持ちが良くお風呂あがりのような状態になりました。

「では最後に首の後ろと肩をやりますので、起きて下さい。」
起き上がったときの全身及び、顔のスッキリさ加減に再びカッサとの巡り合いに感謝して肩と首の施術に入った。背中があんなに出たのだから、きっとまた真ッ赤赤なのでは・・・
と思ったのだが、今度は意外にもうっすら赤くなる程度であまり出なかった。拍子抜け?!
「意外ですね。背中のほうが出すぎだったくらい出たので、もう少し塊りが見えるかと思いました。これなら肩や首はまぁ大丈夫でしょう。何よりです。」

顔バージョンスタート 顎のラインはこのように 頭もやります。気持ちいい。
2 顔バージョンスタート  
2 顎のラインはこのように  
2 頭もやります。気持ちいい。  
首のラインもしっかりと
2 首のラインもしっかりと  
目がしっかりと見開いた! 首・肩はそんなに出なくて
2 目がしっかりと見開いた!  
2 首・肩はそんなに出なくて  
「赤みが消えたら、またいつでもカッサを受けられます。繰り返す事で?血が流れて塊りも少なくなっていくはずです。でも食生活や毎日の生活リズムにも気をつけてくださいね。
忙しい時は仕方がないですけれど。」

実は先生とはカッサのお話だけではなく、いろいろな領域の深く広い範囲のお話をご一緒させていただきました。また機会があれば、掲載したいと思います。ご協力ありがとうございました。
ちなみに赤くなった部分は毎日どんどん消えていき、3日目には随分薄くなって、1週間後にはすっかり跡形も無く消えていました。

【追記】
カッサは水着になる直前は避けましょう。
3本線が目立ちます。それさえ気をつければ、後はGO!GO!カッサあるのみ!

 

 Information
永本玲英子さんと ボディワークスペース気・流
ホームページ >>

<写真>
島田院長先生と

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