MSCJデンタルクリニックの目良です。私のアンチエイジングレポートも今回で一旦はお終いになります。最終回は「熟年からのお顔の若返り」と「咬合口高径の回復は徐々に」という二つのタイトルに分けてお話をします。少し長いですが、よろしくお付き合いください。
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熟年からのお顔の若返り |
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前回のアンチエイジングのお話しの続きになりますが、定期的にメンテナンスをして頂ければお顔の老化防止に大きく効果を発揮することになります。「咬合高径(上下の顎の長さ)」は加齢とともに低下、つまり短くなります。低下の原因は顎関節自体の退化もありますが、歯牙・歯列の変化が大きな要素を占めます。下顎骨の位置関係は、その人が持つ顎骨形態により異なりますが、前方移動か後方移動のどちらかが生じて咬合高径が短縮します。同時に、歯牙の咬合面(噛む面)の位置関係や習癖、歯科治療等により左右への偏移も生じがちです。これらの変化は健康面では、内分泌系、自律神経系、そして脳機能への影響も考えられますが(形態面から、姿勢の変化やその影響による腰痛、肩こり、頭痛、四十肩、手足のしびれ等の慢性的な疾患に関連してくることも多いようです)個人差が大きいので、ここでは言及しないで容貌面について話しを進めます。
ある程度、年齢を重ねられた方には、まずこの咬合高径を回復することが必要になります。方法としては、歯科治療、矯正治療、補綴治療があり、高さの基準は容貌観、姿勢などが参考とされます。その上で正しい表情筋の鍛錬を行えば、10歳程度は確実に若返ることが出来ます。歯周疾患を持っている方には歯周病治療が前提です。歯周病の根本的な原因論は明確ではありませんし、全身への影響も現段階では研究途上と言えますが、多くの場合、現象面での原因は「細菌性」と考えられます。定期的なメンテナンスと咬合調整そして毎日の生活での歯磨きやデンタルフロスでの正しい清掃が基本でしょう。また歯を欠損した場合は、早急に人工的な回復をされることが必要です。昨今、「インプラント」技術も向上しており、安全性の高い治療が可能となっていますので、現時点ではより良い治療法と言えるでしょう。ただインプラントの場合、アレルギーの問題と全身への影響=前述しました内分泌系、自律神経系、そして脳機能への影響はまだまだ研究される必要性を感じます。
今までお話しました治療にはその後も継続したメンテナンスが欠かせません。表情筋のトレーニングも必要でしょうが、週に一度程度、夜間だけでもマウスピースを着装して、歯の位置関係を常に正しく維持することが必要と考えます。歯牙は生涯を通じてその位置が変化します。原因は色々ありますが、多くは「食いしばり」という現象により生じるものです。食事自体はそれほど固いものを長時間噛み続けるわけではありませんので、あまり問題にはならないと思います。
歯や口腔はこれまで食物を摂取する器官、消化器官として考えられてきましたが、医療の持つ目的が多様化する中で、消化器だけではなく様々な機能が考えられるようになりました。生物の成り立ち、ヒトの成り立ちから見ると顎口腔系の機能は多様であり、他の器官とは異なり、メンテナンスや治療が行いやすい器官ですので、健康やよりよいライフスタイルのためには生活の中で常に良い状態を保っておきたいものです。
「若くありたい、若く見られたい」要望は、単に対人的な要素だけでなく、自分自身の心理状態にも良い影響を与えてくれます。もちろん基本的には個人的な価値観であり、押し付けられるものではありませんが、近年では50、60歳代からの矯正治療も増える傾向にあります。女性の平均寿命が80歳を超えてくると、60歳でもまだ20年以上の時間があるわけです。熟年の女性に少しでも長く美しくいて頂くにためにも矯正治療では可能な限り治療期間を短縮し、できれば1年程度では完了するようにしたいものです。その上で口腔のメンテナンスを続け、ほどよい全身運動や健康面に気をつけた食事等で楽しく毎日を過ごし、有意義な日々を送って頂きたいです。
まずは10歳の若返りが目標としましても、対応次第では15歳、20歳の若返りも基本的には可能です。顎口腔系のアンチエイジング方法は人工的な手段でなく、身体の持つ機能を再向上させることにより、その目的を達成しようとします。もちろん必要に応じて人工的な美容外科の方法も選択の一つとして考えられます。 |