モンナージュをご覧のみなさんこんにちは。MSCJクリニックの目良誠です。
これまでは「アンチエイジング」の総論についてお話をしてきましたが、これからは具体的な方法についてお話をすることにします。
人は成長が止まった後(部位により違いはありますが)原則として少しずつ老化が始まり、形態でも縮小を始めることがあります。例えば脊椎や関節がそうで、加齢とともに身長が小さくなっていきます。同じように顎の上下の長さも変化します。簡単にイメージして頂けるのは歯の擦り減りです。食事だけでなく歯軋りや食いしばりで歯が磨耗します。歯軋りや食いしばりはしないけど…とおっしゃる方も多いのですが、無意識に人間は歯を食いしばっています。また人の歯列は前方に移動する傾向を持っています。これも食いしばり等が原因ですが、歯を支える歯周組織の疾患=歯周病などがこれを増長して、歯全体が前方に傾斜していくと顎の長さに影響を及ぼすことになります。このような原因が重なり長い時間を経ると上下の顎の長さ(=咬合高径)が短くなります。顎の長さが短くなると表情筋も弛みます。これが皺、弛みの大きな原因で、基礎が崩れているのに表層だけを鍛えても逆効果になることは以前にお話しましたとおりです。(皮膚の老化防止とは少し話しが異なりますが)
近年、顎間接症が多いのは、この咬合高径と不正歯列の増加が大きな原因です。顎関節症には大きく2つに分けて考える必要があります。それは経年的な顎位の変化自体が引き金となるのか…または他の要因なのか…ということなのですが、これは主題と異なりますので説明は省略します。また子供の唾液の減少傾向なども咬合高径が大きく影響を与えます。この場合の咬合高径の短縮化と不正歯列とは同じ意味になります。
話を戻しまして、咬合高径の縮小は姿勢に関係してきます。左右のお顔の違いは原則としては不自然であり、本来は左右相似形であるべきです。これは顎の位置関係の問題です。姿勢には正面から見た姿勢と側方から見たものがありますが、顎位は双方ともに影響を与えます。これらのことは人の二足歩行がポイントとなります。咬合高径の短縮を示している方には咬合高径の再構築が必要不可欠となります。現在、この治療方法に歯の矯正しかありません。残念ながら矯正治療は健康保険がきかないので自費治療になります。
本題とは異なりますが話しのついでに姿勢と顎位置の関係を検証してみることにしましょう。アンチエイジングには颯爽とあるく姿、つまりフィジカルな若さと姿勢が重要なポイントとなるようです。(余談ですが運動能力にもこの姿勢は重要です。もちろんその人本来の基本的な能力とは異なりますが、基礎能力の上に運動ではバランスが重要になります。特にスピードはバランスと筋力の合力です。筋力ばかり鍛えてもバランスがよくないと本当の力は向上しません。身体バランスの基本は顎位置により決定します。これは人の進化過程からも証明することが出来ます)
とりあえず正面だけの画像で症例を見て頂きましょう。 |